OpenCV Programming on Windows

OpenCVを用いてVideo画像を表示する (OpenCV 用 VisualStudio 2015 プロジェクトの基本設定)


2016.07.15: created by

次のソフトウェアがインストールされていることを前提条件とします。


  1. Visual Studio 2015 で新しいプロジェクトを開始します。
    1. 言語は"Visual C++"で、"Win32コンソール アプリケーション"を選択します。ここではプロジェクト名は"OpenCV"としています。



    2. Win32 アプリケーション ウィザードでは「次へ」を選択します。



    3. 「空のプロジェクト」にチェックを入れて「完了」を選択します。



  2. プロジェクトのターゲット アーキテクチャをx64に変更します。
  3. Visual Studio のウィドウ上部のメニューバーの中央付近に、コンパイルオプションを指定するウィンドウがありますので "x64" に変更します。


    --(変更)-->

  4. プロジェクトのソースファイルに main.cpp を追加します。
  5. 「ソリューションエクスプローラー」の「ソースファイル」の上で右クリックして、 ポップアップメニューから「追加」-->「新しい項目」を選びます。




    "Visual C++" の "C++ファイル (.cpp)" で、名前は "main.cpp" として「追加」をクリックします。




    main.cppがソースファイルに追加されました。




  6. プロジェクトのプロパティを設定します。
    1. 「ソリューションエクスプローラ」からプロジェクト名"OpenCV"を右クリックして「プロパティ」を選択します。



    2. 「構成プロパティ」の「C/C++」「全般」「追加のインクルード ディレクトリ」にOpenCVのインクルードファイルのパスを追加します。
    3.   D:\opencv\include









    4. 「構成プロパティ」の「リンカー」「全般」「追加のライブラリ ディレクトリ」にOpenCVのライブラリのパスを追加します。
    5.   D:\opencv\lib









    6. 「構成プロパティ」の「リンカー」「入力」「追加の依存ファイル」にOpenCVのライブラリを追加します。
    7.   opencv_world310d.lib









    [注意] もしもReleaseモードでプログラムを実行する場合は、 opencv_world310d.lib ではなく、 opencv_worl310.lib をReleaseモードのプロパティで指定しなくてはいけません。

  7. main.cppの内容を以下のように変更します。
  8. キーボードから q がタイプされるまで、 0番目のカメラから画像を取得して、 ウィンドウに表示し続けます。

    main.cpp
    #include <iostream>
    #include <sstream>
    #include <opencv2/opencv.hpp>
    
    using namespace std;
    
    void doJob() {
      cv::VideoCapture cap(0);
      cv::Mat image;
      while (1) {
        cap >> image;
        cv::imshow("video", image);
        auto key = cv::waitKey(1);
        if (key == 'q') break;
      }
      cv::destroyAllWindows();
    }
    
    int main(int argc, char** argv) {
      try {
        doJob();
      }
      catch (exception &ex) {
        cout << ex.what() << endl;
        string s;
        cin >> s;
      }
      return 0;
    }
    
  9. プログラムを実行するとカメラ画像が連続で取得されて表示されます。"q"キーで終了します。



  10. サンプルのプロジェクトはこちら


http://nw.tsuda.ac.jp/