POV-Rayのシーンファイル(.pov)の中では、clock という 変数が定義されている。
デフォルトでは、clockの値は最初のフレームでは0, 最後のフレームでは1.0となる。
もしclockを0.0〜1.0ではなくて、コマ割りのように1.0〜整数値(たとえば18) として扱いたければ、Initial_Clock=1.0, Final_Clock=10.0, Final_Frame=10 などと定義すればclockは1.0, 2.0, ..., 10.0と変化してコマ番号となる。
Initial_Frame=n | 最初のフレーム番号をnに設定する。 |
Final_Frame=n | 最後のフレーム番号をnに設定する。 |
Initial_Clock=n.n | 最初のクロック値をn.nに設定する。 |
Final_Clock=n.n | 最後のクロック値をn.nに設定する。 |
+KFIn | Initial_Frame=nと同じ |
+KFFn | Final_Frame=nと同じ |
+KIn.n | Initial_Clock=n.nと同じ |
+KFn.n | Final_Clock=n.nと同じ |
時間を0.0から1.0まで経過させて、18枚の画像を生成するには Render Option に +KFF18 という指定を追加する。 時間を0.0から17.0まで経過させて、18枚の画像を生成するには Render Option に +KI0.0 + KF17.0 +KFF18 という指定を追加する。
Macのpovray ではclockの指定はメニューから行う。 「詳細」→ "Clock Settings" において "Animation Settings (Clock)" にチェックを入れ、 "Fial Frame" を "18" に、 "Subset" を"17" に変更する。
また、Macの場合は Finder で見ると animated png が動いて表示されるので、 わざわざブラウザで見る必要はあまりないかも
anim01.pov (+W320 +H240 +KFF18 +FN) |
|
+KFF18というレンダリングオプションを指定すると、 シーンファイル anim01.pov から anim0101.pov 〜 anim0118.pov という 画像ファイルが連続して生成される。
この例ではclockが0.0〜1.0まで変化することに注意。 最初のフレームでは clock=0.0, 最後のフレームではclock=1.0となる。
bearleg02.pov (+W320 +H240 +KI0.0 +KF17.0 +KFF18 +FN) |
|
+KI0.0 +KF17.0 +KFF18というレンダリングオプションを指定すると、 シーンファイル anim01.pov から anim0101.pov 〜 anim0118.pov という 画像ファイルが連続して生成される。
この例ではclockが0.0〜17.0まで変化することに注意。 最初のフレームでは clock=0.0, 最後のフレームではclock=17.0となる。