matplotlib 入門 (3) nitta@tsuda.ac.jp

3章: 日本語フォントの利用

  1. IPAが配布している日本語フォント IPAex をダウンロードして展開する。
  2. ipaexg.ttf をmatplotlibのフォント用フォルダに置く。
  3. フォンt用キャッシュファイルを削除する。
  4. ランタイムを再起動する。
  5. matplotlibの設定ファイル matplotlibrc でipaexg.ttf を読み込む設定をする。 pythonプログラムの中で plt.rcParams['font.family'] = 'IPAexGothic' を指定する。

3-1: 日本語フォントをダウンロードして展開する

IPAex フォントはいくつかのバージョンがある。 現時点 (2022/03/25) での最新版は Ver.004.01 https://moji.or.jp/ipafont/ipaex00401/ である。 今回は IPAexゴシック ipaexg00401.zip を ダウンロードする。

公式のURL: https://moji.or.jp/wp-content/ipafont/IPAexfont/ipaexg00401.zip

mirror: http://nw.tsuda.ac.jp/python/matplotlib/ipaexg00401.zip

3-2: フォントを格納するフォルダを調べる

フォントを格納するフォルダはシステムによって異なる。 下のコードの実行例はGoogle Colab で実行した場合である。

Windows 上の Anaconda を D:\sys\Anaconda3 にインストールして、python仮想環境 book3 上で jupyter notebook を動かした場合の例は次の通り。

'D:\sys\Anaconda3\envs\book3\lib\site-packages\matplotlib\mpl-data\matplotlibrc'

3-3: フォントキャッシュを削除する。

Google Colab ではフォントキャッシュの場所は matplotlib.get_cachedir() で調べる。 消すべきなのはそのフォルダの中の fontlist-vXXX.json ファイルなのだが、面倒なので今回はフォルダごと消してしまう。

Windows や Mac の Anaconda で jupyter を動作させている場合は、フォントキャッシュはmatplotlib.get_configdir() の下の fontlist-vXXX.json である。

3-4: runtime を再起動する

Google Colab の場合: ランタイム → ランタイムを再起動

手元のPCで jupyter notebook を走らせている場合: Kernel → Restart

3-5: font.family を指定して matplotlib を利用する。

runtime を再起動した後、直ちに次のセルを実行する。