2020/03/27 Updated by
いちばんやさしい5Gの教本
[Up]
5Gとは何か
想定される用途
- eMBB (enhanced Mobile Broadband) ... 広い帯域によるモバイル通信
- mMTC (massive Machine Type Communication) ... IoTデバイス同士の大量通信
- URLLC (Ultra-Reliable & Low Latency Communications) ... 信頼性が高く、遅延の小さい通信
歴史
1979年 ... 移動通信システム開始 (1Gに相当)
1990年頃 ... 2G
2001年 ... 3G
2010年 ... 4G (LTE)
2020年 ... 5G 日本での開始
提供者
- MNO (Mobile Network Operator) ... 移動通信事業者 (docomo, KDDI, softbank, 楽天モバイル, ...)
- MNE (Mobile Network Enabler) ... MNOから通信帯域を借上げ、MVNOに卸す (OCNとか...)
- MVNO (Mobile Virtual Network Operator) .. MNO や MNE から回線を借りて、subscriberに提供する
MVNOの種類
- 再販型
- 設備設置型
- レイヤー3接続 ... EPCにおいてMVNOがP-GWの外側につながる
- レイヤー2接続 ... S-GWの外側でMVNOがP-GWを持つ
- フルMVNO ... レイヤー2接続で、MVNOがHSSを持ってユーザ加入情報の管理や認証を行う(SIMカードを自分で発行する), [例] IIJやサクラインターネット
ネットワークスライシング (network slicing) とは「MNOからネットワークの一部を切り出して、特定の用途に限定して使えるようにする」ことである。ネットワークスライスを利用する MVNO を VMNO (Virtual MNO) と呼ぶ。
ネットワークエクスポージャ (network exposure)とは、MNO ネットワークの持つ機能を外部から操作することである。
ローカル5G とプライベートネットワーク
公共用だけではなく、企業や土地の所有者などが限定したエリアでネットワークを構築するために
無線免許が割り当てられるようだ。
日本では一部の無線帯域(28.2〜28.3GHz)についてローカル5Gの免許受付が2019年12月に始まった。
2020年中には 4.6~4.8GHz, 28.3〜29.1GHzの免許付与手続が開始する予定。
移動通信ネットワークの仕組み
移動通信ネットワークは2要素から構成される。
- RAN (Radio Access Network) ... 電波を使って端末と情報をやりとりする
- CN (Core Network) ... インターネットとの情報のやりとり
端末は電源が入るとRAN の電波を探す(cell search)。
RANへの接続が完了すると、CNに接続して登録手続を進める(attach)。