NtKinectDLL and NtKinect.py: Tutorial:

Python で Kinect V2 のいろいろな機能を使う (基本設定)


2017.11.08: created by
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前提条件

次のソフトウェアがインストールされていることを前提条件とします。インストールのパスが異なる場合は適宜読み替えて下さい。


Python 内でDLLを利用する

[注意] Microsoft が公開している公式 SDK を使うと Python で Kinect V2 を使うことができますし、 その方が一般的かもしれません。 ここでは、Kinect V2 を利用するDLL を自分で作成し、Python で使ってみる方法を技術的観点から述べます。

Python 3 の ctypes パッケージを用いて、NtKinectDLL 経由で Kinect V2 を利用します。

  1. [重要] NtKinectDLL の最新版をコンパイルして、NtKinectDLL.dll を作成して下さい。 実行に必要なライブラリのパスが私のコンパイル環境と同じ場合は、バイナリをダウンロードすることもできます。
  2. Python でctypesを用いて DLL を利用する方法の詳細については 公式のマニュアル を一読しておくことを勧めます。
  3. 作業用の新しいフォルダを作成します。
  4. 作業用フォルダの直下に NtKinectDLL.dll を置きます。
  5. 作業用フォルダの直下にKinectV2の顔認識ライブラリを全てコピーします。
  6. 「$(KINECTSDK20_DIR)Redist\Face\x64\の下の全てのファイル」をコピーします。

    [注意]$(KINECTSDK20_DIR)は手元の環境では "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\v2.0_1409\" に設定されています。 各自の環境にしたがって読み替えて下さい。

  7. 作業用フォルダの直下に、KinectV2のジェスチャー認識ライブラリを全てコピーします。
  8. 「$(KINECTSDK20_DIR)Redist\VGB\x64\の下の全てのファイル」をコピーします。

    [注意]$(KINECTSDK20_DIR)は手元の環境では "C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\v2.0_1409\" に設定されています。 各自の環境にしたがって読み替えて下さい。

  9. [重要]作業用フォルダの直下に NtKinect.py を置きます。
  10. NtKinect.py の最新版をダウンロードして作業用フォルダに配置して下さい。

  11. 対話環境(コマンド・プロンプトかPowerShell)の中でpython を起動して、NtKinect パッケージを import します。
  12. 簡単なプログラムを実行すると、Kinect V2が取得した RGB 画像が別ウィンドウに表示され、 骨格や顔の認識状況がそのウィンドウに表示されます。
  13. import NtKinect
    
    def sample(n):
      for x in range(n):
        NtKinect.setRGB()
        NtKinect.setSkeleton()
        NtKinect.setFace()
        NtKinect.imshowBlack()
    
    sample(500)
    






  14. このトピックスで説明したファイル群はこちら NtKinect_py.zip を展開すると得られます。
  15. 上記のzipファイルには必ずしも最新の "NtKinectDLL.dll" と "NtKinet.py" が含まれていない場合があるので、 こちらから最新版をダウンロードして 差し替えてお使い下さい。



http://nw.tsuda.ac.jp/